待って! それ、本当に花粉症? ~花粉症に似た間違いやすい病気~
季節の変わり目のこの時期は、花粉症を発症しやすいシーズンでもあります。
さらにインフルエンザも流行するので、何かと風邪をひきやすいとき・・・。
花粉症だと思っていたら、あれ違う?!
風邪だと思っていたら、あれ花粉症?!
なんてこともあるでしょう。
病気は早期発見が大事なので、早めに気づけると良いですね。
それでは、見分ける方法を簡単にご紹介しましょう。
風邪
風邪の症状は、花粉症によく似ていて見逃すこともありますが、風邪と花粉症では治療方法や薬が違いますのでご注意ください。
花粉症の人は「サラサラした水のような鼻水が出る」のに対して、風邪の場合は「粘度のある鼻水が出る」という特徴があります。
花粉症であればくしゃみは連続して何度も出ることが多いですが、風邪の場合はあまりひどくありません。
目や喉のかゆみは少なく、淡の絡んだような咳が出ます。
頭痛以外にも、吐き気や悪寒を伴うことが多いでしょう。
花粉症の場合でも微熱が出ることがありますが、高熱になることはありません。
風邪をひくと、免疫力が下がり、花粉症を併発することもありますので、風邪を長引かせてしまうのは避けたいところです。
春季カタル(アレルギー性結膜炎の一種)
春季カタルは、春~夏にかけてかかることが多く、激しい目のかゆみや白い糸状の目ヤニ、上まぶたの裏に石垣状の突起ができるなどの症状が特徴です。
重症化してしまうと、視力が低下することもあります。
通年性アレルギー性鼻炎
花粉症は、季節性アレルギー性鼻炎とも言われ、花粉の飛散する時期だけに症状があらわれます。
それに対して通年性アレルギー性鼻炎は一年中続きます。
通年性アレルギー性鼻炎の主な原因は、ホコリやダニの屍骸などのハウスダストになります。
しかし「症状が軽いから…」「花粉症だからそのうち治るから…」と放っておき長引かせてしまうと、鼻づまり等がひどくなり、喘息などの合併を引き起こすこともあります。
血管運動性鼻炎(寒暖差アレルギー)
花粉症の症状に良く似ていますが、血管運動性鼻炎はアレルギーに反応しているわけではないので、アレルギー検査をしても特定の原因抗体は見つかりません。
その場合は、血管運動性鼻炎の可能性があります。
花粉症と違い、鼻や目のかゆみは出ません。
寒い場所から暖かい場所へ移動したとき、熱いものを食べたときなどに症状があらわれやすく、空気が乾燥すると悪化するという特徴があります。
鼻水などに悩んでいる方は、これらを参考にしてみてください。
花粉症だと思い、病院に行かずに市販の薬ですませているけれど効果を感じないという方は、他の病気の可能性もあります。
その場合は、一度病院に行くことをおすすめします。